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喪服と黒いスーツは別物??喪服の着こなしマナー(男性)

2022.08.01 フォーマル

喪服と黒いスーツは別物??喪服の着こなしマナー(男性)

若いうちは喪服を着る機会も少なく、不意のケースもある事ですので「知らなかった!」でも許される事もありますが、ある程度年を重ねてくると、遺族や親族に対して失礼がないものを選ばなくてはなりません。

 

そこで今回は、立場やシーンに合わせた正しい喪服の選び方をご紹介します。

目次

黒いスーツと(喪服)ブラックフォーマルスーツの違いとは

黒いビジネススーツなどのスーツと喪服は、一見同じように思えますが、並べて比べれば違いがはっきりと分かります。

主に『黒色』『光沢』『シルエット』が違うことを理解しておきましょう。

黒色と光沢

ビジネススーツなどの黒は、真っ黒ではなく少しグレーがかっています。

一方、喪服の黒は、『漆黒』『墨黒』と呼ばれるような、深みのある濃い黒です。

そして、ビジネススーツなどに用いられる生地には光沢があるのに対し、光を反射しにくい染料を使用している喪服には光沢がありません。

喪服の素材には、重々しく厳かな雰囲気が求められるのです。

古典的なシルエット

喪服は、色や光沢だけでなくシルエットにも違いがあります。

スーツである以上サイズ感が合っている事は基本ですが、ビジネススーツなどの様にトレンド感を加味した現代主流のスリムスーツでは、正しい意味の喪服としてはマナー違反です。

色や光沢感同様に、喪服はオシャレを楽しむ為の服ではない事を覚えておきましょう。

ご葬儀で着るスーツの種類

ご葬儀では、紋付羽織袴に代表される和装、もしくは、現在一般に普及している洋装を着用します。

 

喪服として着用する場合、格式の違いにより『正喪服』『準喪服』『略喪服』の3種類に分けられます。

立場やシーンに合わせて、正しい種類のスーツを選ぶことが大切です。

今回は洋装(スーツ)に絞ってご説明致します。

親族であれば『正喪服』

葬儀や告別式で喪主や親族が着用する喪服が、最も格式の高い『正喪服』です。この場合の親族は『3親等以内の親族』とされています。

 

正式に、正喪服として着用するスーツは『モーニングコート』です。

 

モーニングコートは、黒のジャケットと黒のベスト、黒またはグレーのストライプ柄が入ったスラックスを合わせるスリーピースのスーツです。シャツは白無地、ネクタイは黒無地を着用します。

モーニングコートは昼間限定の正装であるため、夕方から夜にかけて行われる通夜では着用できません。

基本となる『準喪服』

正喪服を着用しなくても良いなら、喪服の基本となる『準喪服』を着用します。準喪服として着用するスーツは一般的に良く目にするブラックフォーマルスーツです。

 

準喪服として着用するブラックフォーマルスーツは、シングル・ダブルのどちらでも構いません。シャツは白無地、ネクタイは黒無地を合わせるのがマナーです。

 

準喪服は、葬儀や告別式だけでなく、通夜でも着用できます。近年では、喪主や親族も、弔事のシーンで準喪服を着るケースも増えています。

急遽駆けつける場合は『略喪服』

急遽駆けつける通夜や、三回忌以降(満2年目)の年忌法要に参列する場合は、準喪服よりさらに格式が下がる『略喪服』を着用しても良いとされています。

略喪服として着用できるスーツは、黒・濃紺・グレーなど、ダークスーツです。ダークスーツであればビジネススーツでも構いません。『平服』という場合も、略喪服のことを指します。

スーツに柄が入っても大丈夫ですが、折り柄程度の大人しい物にしましょう。

その場合、ネクタイは黒無地を合わせ、ポットチーフやネクタイピンなどの小物は外しておくのがマナーです。

※写真はスーツの参考です。 ネクタイは黒色へチーフは抜いて参列してください。

喪服、着こなしのルール

喪服の着用には、さまざまなマナーがあります。『シャツ』『ネクタイ』『靴』などを合わせる際のルールを確認しておきましょう。また、冬場に羽織るコートの選び方も解説します。

シャツやネクタイ

喪服に合わせるシャツは、『白無地のワイシャツ』がマナーです。急遽駆けつける場合は色柄が入っていても構いませんが、派手すぎるシャツは極力避けましょう。

 

ネクタイは『光沢なしの黒無地』が基本です。弔事用として、光沢を抑えた漆黒のネクタイが販売されています。

 

ネクタイの結び目には、「ディンプル」と呼ばれるくぼみを作らないように気を付けましょう。ディンプルは、立体感を出し華やかさを演出する意味を持つため、葬儀の場には向きません。

 

また、光るものや華美な装飾がマナー違反となる葬式では、ネクタイをシャツに固定するネクタイピンの使用もNGです。

靴などの小物

ネクタイと同様に、靴の色も黒がマナーです。靴は、冠婚葬祭のあらゆるシーンで着用できる『黒の内羽根ストレートチップ』を1足購入しておくと重宝します。

 

革靴の場合は、できるだけ光沢を抑えた素材の靴を選びましょう。金具や装飾が付いているものはNGです。

 

靴下とベルトも黒で統一します。お葬式の際は靴を脱ぐ機会が多いため、紺やグレーの靴下を履かないように注意しましょう。

 

カフスボタンや腕時計なども、光るものに該当する場合ははずすのがマナーです。ただし、結婚指輪は着けて参列しても良いとされています。

冬場のコート

喪服の上にコートを着用する場合は、黒の無地が基本ですが、濃紺やグレーなど、ダーク系の色でも問題ありません。

 

弔事の場では、革や毛皮など、殺生を連想させるものを身に着けるのはNGです。

レザーコートや首回りにファーが付いている場合は違う物を選ぶか、取りはずしておきましょう。

 

フード付きコートやダウンコートは、カジュアルな印象が強いため、葬儀にはふさわしくありません。光沢のあるコートや装飾の付いたコートも避けた方が良いでしょう。

※写真はコートの参考です。 ネクタイ、スーツは喪服を合わせます。

持ち物のマナー

弔事に必要な持ち物として、『数珠』『香典』『ハンカチ』が挙げられます。カバンやアクセサリーはマナー違反とされるため注意が必要です。

 

カバンやアクセサリーはNG

男性が葬式や通夜に参列する場合、『カバンは持たないのがマナー』です。香典を持っていく場合は、喪服の内ポケットに入れます。

 

どうしてもカバンを持つ必要があるなら、手で持てる小さめのカバンを選びましょう。この場合も、光沢のあるものや装飾が付いたものはNGです。

 

アクセサリーに関しても、ネクタイピンやカフスボタンなど、光るものは身に着けないようにしましょう。

 

腕時計は、過度な装飾が施されているものやデザイン性の強いものでなければ、着けても良いでしょう。フォーマル度の高いシンプルな腕時計がおすすめです。

必要な持ち物

仏式の通夜や葬式に参列する場合は『数珠』が必須です。数珠の種類には本式と略式があり、略式数珠なら宗派を問わず使用できます。

 

香典を持参する際は、『袱紗(ふくさ)』に包んで持ち運びましょう。紫の袱紗を1枚持っておけば、結婚式など慶事の際にも使えます。

 

涙を拭いたり汚れを落としたりするために『ハンカチ』も必要です。

 

白無地がマナーとされていますが、近年は黒を使う人も増えています。色柄が入ったものなど、派手なハンカチを選ぶのは避けましょう。

まとめ
葬式では喪服着用で失礼のない服装を

ビジネススーツと喪服は、『色』『光沢』『シルエット』に大きな違いがあります。

 

葬式では喪服を着るのがルールで、立場やシーンに合わせて『正喪服』『準喪服』『略喪服』のいずれかを選ぶ必要があります。

 

喪服用としてブラックフォーマルスーツを購入する際は、『黒の濃さ』『生地』『サイズ』に注意して選ぶのがポイントです。