男女で洋服の前合わせが違う訳

2020.05.22

男女で洋服の前合わせが違う訳

こんにちは、ようやくコロナの勢いが弱くなり、あとは、日常に少しずつでも近づいていけたらと思うこのごろです。

 

皆様も大変な時間を過ごしていることと思います。

 

お互いがんばって今の難局を乗り切りましょう。

 

 

 

さて、今回は、

 

以前から、疑問に思っていたけど、いまさら聞けなかったことを書いてみたいと思います。

 

『洋服の場合、男女で前合わせが違うということ』です。

 

 

 

特に、男性の方は意識していないと思いますが、右利きであるほとんどの人は、ボタンをとめるのは、左前の普段男性が合している方が、圧倒的に留めやすいはずなのです。

 

 

右手でボタンを持って、左手でボタンホールを固定して、ボタンを通す、この動作になっていると思います。

 

我々右利きの男性から見れば、左利きのや女性はこのボタンをはめる作業になれるのが大変だろうな、って思います。

 

 

 

この歴史をひも解いていくと、

 

『女性貴族の華やかな時代』にこのようになってきたことが分かります。

 

 

どうようことかと言いますと、服を自分できるか、使用人などに着せてもらうか、で、それぞれが着やすいように進んでいったことが、現在の違いをもたらしたという事です。

 

 

中世ヨーロッパの貴族社会では、女性は特に使用人に服を着せてもらっていました。

 

着せてもらう時に、着せる使用人が着せやすいように前合わせが逆になったのです。

 

(男性は、自分で着ることがあたりまえでした。)

 

 

女性の服そのものが、多くのデコレーションで飾られた、華やかな仕様であった為、さらに着難いことで、この頻度が高くなり、使用人が少しでも着せやすいように、すすんでいった結果が、前合わせが男女で違う結果をもたらしました。

 

 

なるほど、今までは感覚で、前合わせが違うと、女性らしさが感じられるようにと勝手に思っていましたが、きちんとした歴史的な背景があったという事です。

 

 

 

色々な歴史が重なって今のスタイルになっています。 もちろんこれからも服は進化していきます。

 

 

 

古き良きものと、新しく生まれてくるもの、両方大事にしていきたいですね。

 

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