着る季節を考えたスーツ生地選び

2020.01.05

着る季節を考えたスーツ生地選び

改めて、

あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いします。

ロードハウス 赤尾です。

 

この年末年始は、おかげさまで、帰省等で岡山に来られている方や休みを利用して関西や関東などの遠方の方も多く来店いただき、忙しくさせていただきました。

 

本当にありがたいことです。

 

特にこの時期にご来店いただくお客様で、生地を選んでいくのにあたり、重要なのが、いつ着ることを目的としたスーツにするのか? っていうことになります。

 

と言うのも、今オーダーをいただいて、例えばベスト付(3ピース)で仕立てますと、2月下旬の仕立て上がりになります。

冬用の生地で仕立てますと、実質1ヵ月着用できるかどうかっていうタイミングになり、心待ちにしているお客様の楽しみが半減してしまう結果になりかねません。

 

 

もちろん、「卒業式で」とか「4月に結婚するのでその時」や「ビジネスで夏以外に着る」などと目的や時期がはっきりしていれば、その最大の目的に合わせた、シーズンを考え生地選びをしていきますので、早く決めさせていただくことができます。

 

皆様は、スーツ生地にも、春夏物と秋冬物・もう一つ加えるならオールシーズンに近い物があるのをご存知でしょうか?

 

織の違い・素材の違い・糸の違い・重さの違い・厚みの違い・色の違い・柄の違い  などの要素が重なって適した時期が決まってまいります。

 

例えば織り方で見ていくと、一般的なスーツ生地では、

綾織(秋冬中心~オールシーズン)

 

生地に斜めに線が浮き出てくる織り方で、織りの密度が高くなり保湿性が高くなる織り方で、盛夏には適さないです。

 

 

と平織(春夏中心)

 

 

生地が上下左右均等見えますでしょうか?経(たて)糸・緯(よこ)糸を均等に織っており、密度が高くない為、通気性が高い織り方で、冬にはしんどいです。

 

このように2種類に分かれ、織の違いは、スーツの時期の大きな要素になります。

 

 

また、素材面では、用途にもよりますが、ウールは、どの季節物でも使われます。

・綿だと、春夏~オールシーズン  ・麻は、夏中心  ・カシミヤは秋冬中心  のように、素材の要素も加わってきます。

 

 

次に、元の織り上げる前の糸の段階ですが、例えば羊毛で見ると、梳毛(そもう)と紡毛(ぼうもう)に分かれます。

 

梳毛は、毛足の長い羊毛を中心に揃えて練り上げることにより、ほとんど毛羽立ちのない糸に練りあがります。

その、梳毛で織り上げた生地は一般的によく見る、つるっとした(ウーステッド)の生地に織りあがります。

 

反面、紡毛は、毛足の短い羊毛を中心に練り上げ、毛羽立ちが多く太くなります。しかしながら、柔らかく・暖かみのある糸になり、この糸で織り上げられた、生地の代表は、ツイードや

 

 

フランネルなど

 

 

の冬を代表する生地になってまいります。

 

このような糸の違いは、厚みや重さなどにも影響してまいります。

 

 

一般的に生地の重さは、1平方メートルあたりの重さ(目付)で表します。(g/㎡)  この数値が200~300gまでの生地は、春夏~オールシーズン物が多くなります。 300g以上になってきますと、秋冬物の場合が多いです。一つの目安として覚えておいてください。

 

 

このような要素に色使いや柄の雰囲気などが加わって、生地の季節感が出来上がります。

 

 

スーツに仕立てる時の裏地の仕様も考える必要があります。

通気性を高めて、軽く・涼しくする・背抜き

 

 

にするのか、

 

保温、保湿を保ち、表地の劣化を軽減する「総裏」

 

 

にするのか?

 

 

この一連の季節の感覚は、思ったより重要なのです。

 

季節感が異なるスーツでいることは、周りから見て、違和感がでます。特に第一印象は、視覚的な要素が強いので違和感を与えることは、マイナスポイントです。

また、スーツの劣化や、ご自身の健康面にまで影響があります。

 

季節や目的に応じたスーツであることを意識してください。

それだけでも、少し違ってまいります。

 

日本には、いいことに四季が存在します。昔から日本人は季節感を大事にしてきました。その良さを残したいものです。

 

取扱い生地について