これぞ伝統的な英国ジャケット!

2016.09.22

これぞ伝統的な英国ジャケット!

STAFF 延岡です。

 

例年、ファッション・アパレル業界に携わる者として、
皆様よりは少し早くから自分の着る洋服の衣替えを行います。
もちろん、OFFシーンだけでなく、ONの職場でも秋物へ衣替えをしています。

 

ただ、例年この時期は気温も高く残暑も厳しい気候の為、店内では上着を羽織っていますが、
通勤中や外出時は暑くてとても上着を着ていられません。
ですが、今年の9月は例年よりも気温が低く朝夕はかなり肌寒く感じられるため、秋物へ衣替えしていても平気です。
むしろ朝夕は上着がないと寒いと感じるほどです。

 

まだ、夏物をお召の方も多いと思いますが、今年は少し早くから衣替えされてもいいですよ!

 

さて、そんな気候の影響のせいか、今年はお盆明けから秋冬物のジャケットが好調です。
例年、スーツに比べてジャケットをご購入頂くお客様は、少し早い時期から動かれるのですが、
今年はいつにも増してその動きが顕著です。

 

そんな中、いつも大自然豊かな県北よりご来店頂くS様。
今回は以前から気になられていた英国名門服地メーカーで今年で生誕150周年を迎える
「Harrisons of Edinburgh(ハリソンズ・オブ・エンジバラ)」の生誕140周年記念限定生地にて秋物ジャケットを
お作り頂きました。
もちろん、限定生産の為、世界でも数着しか持たれている方がいない希少価値の高いジャケットです。

 

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遠方から何度も足を運んで頂き、悩みに悩んでお作りを頂きました。
秋をイメージさせるオレンジブラウンベースに、今秋冬トレンドの大柄チェックを施したこの1着。
生地の特徴は、30年以上は着用できるという大変質の良い素材です。
伝統と歴史を重んじるイギリス生地らしく父から子へ仕立て直して着られる程、しっかりとした風合いです。
写真を見て頂いても伝わるであろう、肉厚なこのジャケットはまさに防寒とお洒落を兼ね備えた特別な1着です。

 

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中でも、S様の一番のこだわりポイントは裏側の仕立て方。

 

裏地を 表のチェックの色と合わせて頂いている点は、さすがオーダー上級者のテク。
特に、台場と呼ばれる裏側のポケット口を丈夫で贅沢に作り上げ、写真では分かり難いですが、
表地と裏地のつなぎ目に赤色の見返しステッチを施しています。

 

表地が派手な分、内側はシンプルにまとめ遊び心を少し利かせる。
これぞ、英国紳士のジャケットです。

 

今年は涼しいのでは、早くから着て頂けそうですので是非しっかりと着て頂きたいと思います。
撮影にご協力ありがとうございました。