いいスーツの見分け方知ってる?本物を見抜くための基準とプロの視点

2025.11.08 結婚式参列衣装

いいスーツの見分け方知ってる?本物を見抜くための基準とプロの視点

 
あなたは「いいスーツ」と聞いて、どんなものを思い浮かべますか?高級ブランド?艶やかな生地?それとも、体にフィットした着心地でしょうか。実は、価格やブランド名だけでは“本当にいいスーツ”かどうかは判断できません。見た目だけでは分かりにくい部分にこそ、スーツの価値が隠れています。この記事では、スーツのプロが教える「いいスーツの見分け方」を、生地・仕立て・デザイン・試着チェックの4つの視点から徹底解説します。これを読めば、次にスーツを選ぶとき、誰よりも確かな目で見抜けるようになります。
 
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なぜ「良いスーツの見分け方」が必要なのか

スーツは日常の装いでありながら、第一印象を大きく左右する重要なアイテムです。しかし「なんとなく高そうだから」「有名ブランドだから」という理由で選ぶ人も多いのが現実です。実際は、価格が高いからといって必ずしも品質が良いとは限りません。良いスーツは、細部の仕立てや生地選び、シルエットの美しさなど、見えない部分にこそ差が現れます。見分ける目を持つことで、価格以上の価値を手に入れることができるのです。

スーツは価格ではなく「中身」で決まる

同じ価格帯でも、仕立ての丁寧さや生地の質で印象は大きく変わります。安価なスーツは生地の耐久性や縫製精度に妥協があることが多く、数回の着用でシルエットが崩れることも。一方で、良質なスーツは体に沿った立体的な構造を持ち、年月を重ねても味わいが増していきます。大切なのは、値段の高さより「仕立てと素材の調和」を見抜く目を養うことです。


生地で見分けるポイント

いいスーツはまず「生地の質感」で違いが分かります。ウールの繊維が細いほど柔らかく、上品な光沢を放ちます。Super100’sやSuper120’sといった表記はその繊維の細さを示し、数値が高いほど繊細です。また、手で触ったときに“しなやかでコシがある”感触があれば良質な証拠。さらに、季節ごとに適した生地選びも重要です。春夏は通気性に優れたトロピカルウール、秋冬はフランネルやツイードなど、季節に合った素材を選ぶことで長く快適に着こなせます。

仕立て・縫製で見分けるポイント

スーツの命は「仕立て」にあります。襟の返りが自然に立ち上がっているか、肩のラインが滑らかに体に沿っているかをチェックしましょう。良いスーツは縫い目がきれいで、裏地の処理まで丁寧。パンツではシック(補強布)の有無や、S字にカーブした立体的なシルエットも重要です。機械的な縫製では出せない“柔らかさ”や“丸み”が感じられる一着こそ、本物の仕立てといえます。


デザイン・シルエットで見分けるポイント

デザインは流行に左右されやすい部分ですが、「良いスーツ」はいつの時代でも美しく見えるバランスを持っています。肩幅とウエストの比率、ラペルの幅、着丈の長さなどが体型に調和しているかが重要。オーダーやセミオーダーでは、体型に合わせて補正を加えることで立ち姿が格段に美しくなります。特に日本人体型の場合、既製服よりもオーダーのほうがシルエットの完成度が高く、長年着ても型崩れしにくいのが特徴です。

買う前・試着時に確認すべきポイント

試着時には「肩が浮いていないか」「首の後ろが余っていないか」「腕を上げても突っ張らないか」を確認しましょう。ハンガーに掛かった状態でも、ラペルの返りやパンツのラインに歪みがないかをチェックすると品質の目安になります。さらに、購入前に「どのくらいの期間着られるか」「どんなメンテナンスが必要か」を販売員に質問することで、アフターケアへの姿勢も判断できます。良いスーツを長く保つためには、仕立てだけでなく、メンテナンスのしやすさも大切な要素です。

まとめ

良いスーツを見分ける力とは、価格やブランド名に惑わされず、“本質”を見ることです。生地の触り心地や仕立ての丁寧さ、シルエットのバランスといった細部にこそ、本当の価値が宿ります。一度その違いを知れば、同じように見えるスーツでも選び方がまったく変わります。見た目の美しさだけでなく、着るたびに体に馴染んでいく感覚こそ、いいスーツの証。自分の感性で“本物”を選ぶ力を磨いていきましょう。

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