裾口の仕立てで変わるデニムスーツの印象|シングルとダブルで見え方がこんなに違う!

2025.10.30 岡山デニムスーツ

裾口の仕立てで変わるデニムスーツの印象|シングルとダブルで見え方がこんなに違う!

デニムスーツをオーダーする際、見落としがちなのが「裾口の仕立て」。
同じ生地・同じデザインでも、裾口の仕上げ方ひとつでスーツ全体の印象は大きく変わります。
フォーマルに見せたいのか、こなれ感を出したいのか――。
裾の形状や丈感、折り返しの有無が、あなたのスタイルを左右します。
この記事では、「シングル」「ダブル」それぞれの違いや、デニムスーツ特有の注意点、シーン別のおすすめ仕様をプロの視点で詳しく解説します。
読んだあとには、自分に似合う“理想の裾口”がきっと見つかるはずです。
 
 
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裾口仕立てが印象を変える理由

裾口仕立てとは、パンツの裾をどのように処理するかという「仕立て方」を指します。スーツ全体の印象を左右する要素であり、足元の仕上がりはその人の雰囲気を決定づける大切なポイントです。特にデニムスーツでは、素材の厚みやステッチが特徴的なため、裾口のデザインが生地の表情を引き出す重要な役割を持ちます。たとえば折り返しのない「シングル仕上げ」はシャープでスマートな印象を与え、折り返しのある「ダブル仕上げ」は重厚感やクラシックな雰囲気を演出します。

また、裾の長さ(クッション量)やシューズとのバランスも印象を変える要素。ほんの1センチの違いで、足が長く見えたり、スタイルが崩れたりすることもあるのです。オーダースーツでは、体型や着用シーンを考慮して裾口を仕立てることで、より完成度の高い一着に仕上がります。

シングル仕上げが与える印象と効果

シングル仕上げは、裾を折り返さずまっすぐに仕立てたスタイル。フォーマルな印象を与える代表的な仕様で、ビジネススーツにも多く採用されています。
デニムスーツにこの仕様を取り入れると、素材のカジュアルさを中和し、全体をシャープで清潔感のある印象にまとめることができます。特にタイトシルエットのパンツやローファーとの相性が良く、脚のラインをスッキリと見せたい方におすすめです。

一方で、ややシンプルすぎる印象になりやすいため、デニム特有の色落ちやステッチを活かしたい場合は、裾幅をやや太めに設定するとバランスが取れます。シングルは、上品さとモダンさを両立させたい方に最適な選択です。

ダブル仕上げの印象と応用

ダブル仕上げ(ターンナップ)は、裾を内側に折り返して縫い上げた仕様。
元々は英国スタイルに由来し、重厚でクラシカルな印象を与えます。デニムスーツに採用すると、生地の厚みや色の濃淡が裾に立体感を生み、足元に存在感が出ます。

ただし、デニムは通常のウールスーツよりも厚みがあるため、折り返し部分にボリュームが出すぎる場合も。細身のパンツや短め丈にすることで、重たく見せずにおしゃれに仕上げることができます。
ダブル仕上げは、「デニムのラフさを品よく見せたい」「少し遊び心を出したい」という方にぴったりです。

裾口のクッションと丈感で変わる印象

裾丈はほんの数ミリの違いでも印象が変わります。
ノークッション(裾が靴に触れない)にすると、脚長効果があり軽快な印象に。ハーフクッション(軽く触れる程度)は自然なラインを保ちつつ、上品さを出せます。ワンクッション(裾がしっかり乗る)は、ややクラシックで落ち着いた印象。

デニムスーツの場合、ノークッション〜ハーフクッションが理想的です。裾が重たくたまるとシルエットが崩れやすく、デニムの質感がもたついて見えることもあります。丈感を少し短めに調整し、スニーカーやブーツと合わせると、今っぽく洗練されたバランスに仕上がります。

まとめ

デニムスーツの印象を左右するのは、生地や色だけでなく「裾口の仕立て」です。シングル仕上げはシャープでモダンに、ダブル仕上げは重厚でクラシックに見せる効果があります。さらに、クッション量や丈感によっても全体のバランスは変化します。目的やシーンに合わせて裾仕様を選ぶことで、自分らしいスタイルが完成します。

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