プロが教える!秋冬オーダースーツの素材選び

2025.08.04 ビジネススーツ

プロが教える!秋冬オーダースーツの素材選び

秋冬になると、スーツにも「季節感」と「防寒性」が求められます。どの素材を選べば暖かく、上質に見えるのか迷っていませんか?この記事では、秋冬向けのオーダースーツに最適な素材をプロの目線で徹底解説。着心地や見た目、TPOに合わせた選び方まで網羅しています。

 

 
 
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秋冬スーツ素材とは?

寒い季節にふさわしいスーツ素材には、保温性・通気性・見た目の重厚感といった条件が求められます。特にウール系素材は、繊維の間に空気を含みやすく、暖かさを保つ効果が高いのが特徴です。厚手で起毛感のある素材は、見た目にも秋冬らしく、季節感を演出できます。

春夏のスーツが「平織」でシャリ感や通気性を重視しているのに対し、秋冬は「綾織」が中心です。綾織は斜めの織り模様が入っており、厚みがありながらもしなやかさがあるのが特長です。

おすすめの秋冬素材一覧

ツイル/サージ(梳毛ウール)
ビジネススーツの定番素材で、表面がなめらかで耐久性が高いのが魅力です。ほどよい厚みと光沢があり、スーツ初心者にも安心して選ばれます。

ミルド・ウーステッド
サージよりやや毛羽があり、より暖かく見える印象を与える梳毛ウール。英国調の風合いを楽しみたい方におすすめです。

フランネル(フラノ)
表面に起毛を施した温かみのある素材。やわらかく、少しカジュアル寄りの印象も持ち合わせています。成人式やブライダルにも人気です。

ツイード/ホームスパン
太めの糸でざっくりと織られた紡毛系素材。カントリーな雰囲気が特徴で、ジャケット単品にも相性抜群。秋冬らしいカジュアル感が魅力です。

サキソニー
フランネルよりもやや毛羽が少なく、滑らかな質感が特徴。着心地の良さとビジネスシーンでの使いやすさのバランスが取れています。

カシミヤ混/カシミヤジャージ
滑らかで高級感のある風合いが特徴。軽くて柔らかく、リッチな印象を与える素材です。ストレッチ性が高く、体へのフィット感も良好です。

シーン・用途別で選ぶ素材

ビジネススーツとして選ぶなら
耐久性やシワのつきにくさを考慮して、サージやミルドウールといった梳毛系が最適。仕立て映えも良く、長く使える素材です。

成人式や結婚式など特別な日には
カシミヤ混やフランネル、光沢のあるウーステッド系を選ぶと高級感があり、写真映えするスーツが完成します。

カジュアルシーンやジャケパンに
ツイードやサキソニーなど、風合いのある素材がおすすめ。程よい柔らかさと温かみがあり、休日のおしゃれにも最適です。

色柄・裏地の選び方

秋冬スーツでは、ネイビーやグレーでも濃いトーン、そしてブラウンやワインなど温かみのある色が映えます。チェック柄やチョークストライプなど、起毛素材と相性の良い柄もおすすめです。

裏地は「総裏仕立て」で保温性を高めるのが基本ですが、軽さや蒸れにくさを重視する場合は「背抜き」も選択肢に。見た目だけでなく、着心地も意識して選びましょう。

素材選びの注意点と手入れ方法

ウール素材は重さ=保温性の指標でもあります。目安としては260g/m以上が秋冬用とされます。さらに、カシミヤなどデリケートな素材は自宅洗いNGなので、定期的なブラッシングや陰干し、ハンガー保管など、手入れも重要です。

また、ベスト付きのスリーピースや、裏地を滑らかなキュプラにすることで着心地も大きく変わります。ディテールにも注目して、快適な秋冬スーツを作りましょう。

 

 

 

 


よくある質問(Q&A)

Q1. 秋冬のビジネススーツにおすすめの素材は?
A. サージやミルド・ウーステッドといった梳毛素材がおすすめです。耐久性があり、仕立て映えも良く、シーンを問わず活躍します。

Q2. 成人式で差がつく素材はありますか?
A. フランネルやカシミヤ混など、見た目に温かみと高級感のある素材がおすすめです。写真映えも意識して選びましょう。

Q3. ツイードはビジネスシーンでも着られますか?
A. 色柄や仕立てによっては着用可能です。無地に近いツイードや細かなヘリンボーン柄なら、カジュアルなビジネスシーンにもなじみます。

まとめ

秋冬のオーダースーツでは、素材選びが仕上がりと着心地を大きく左右します。ウール系を基本に、起毛感や厚み、光沢感で印象が変わります。ビジネス用には耐久性重視、特別な日には高級感のある素材を選びましょう。まずは着用シーンを明確にすることが、素材選びの第一歩です。

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