シーズンオフのスーツはこう守る!湿気と虫を防ぐ保管術

2025.06.27 ビジネススーツ

シーズンオフのスーツはこう守る!湿気と虫を防ぐ保管術

春夏や秋冬のスーツを着なくなる「衣替え」のタイミング。ついクローゼットにそのまま掛けていませんか?実はスーツは“保管の仕方”で寿命が大きく変わります。虫食いやカビ、シワや型崩れのリスクを防ぐためには、湿気・防虫対策を正しく行うことが重要です。本記事では、大切なスーツを次のシーズンまで美しく保つための具体的な保管方法を、プロの目線で丁寧に解説します。

 
 
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オフシーズン前の準備:クリーニング・ブラッシング


スーツをしまう前には、まず表面のホコリや汚れを落とし、虫やカビの原因を排除することが重要です。特に注意したいのは皮脂汚れや食べこぼし。これらがあると、防虫剤を入れても虫が寄ってくる原因になります。着用後はブラッシングでホコリを落とし、オフシーズンに入る前には必ずクリーニングを行っておきましょう。

ビニールカバーから不織布カバーへ:通気性重視の選び方


クリーニングから返ってきたビニール袋のままクローゼットに入れていませんか?ビニールは通気性がなく湿気がこもりやすいため、カビの温床になることも。不織布の通気性の高いカバーにかけ替えましょう。不織布カバーは100均から高級品までありますが、スーツの型崩れを防げるサイズを選ぶのがポイントです。

ハンガーと収納環境の整え方


スーツ用には、肩幅に合った厚みのあるハンガーを使いましょう。細いハンガーだと肩の形が崩れる原因になります。収納スペースにも注意が必要です。ギュウギュウに詰め込まず、風通しの良い間隔で保管しましょう。また、収納場所が直射日光に当たる場合は遮光対策を。色褪せを防げます。

湿気対策:除湿剤・換気・保管場所の工夫


日本の気候で最も注意したいのが湿気です。特に梅雨〜夏場にかけては湿度が高く、スーツにもダメージが。クローゼットには除湿剤を置き、月に1〜2回は扉を開けて換気を行うようにしましょう。除湿剤は定期的に交換し、吸湿量が落ちないよう注意してください。収納場所に除湿機を使うのも効果的です。

防虫対策:防虫剤の使い方と置き方のポイント


防虫剤はスーツの「上」に置くのが基本です。揮発した成分は下に落ちていく性質があるため、ハンガーポールの上や棚の上段に配置しましょう。ウール素材のスーツには、天然成分配合の防虫剤が安心です。匂い移りが気になる方は無香料タイプを選びましょう。

長期保管のコツ:ボタン外し・シワ・畳み方


長く保管する場合は、ボタンを外して型崩れを防ぎましょう。フロントボタンを留めたままだと生地にテンションがかかり、型が崩れやすくなります。また、どうしても畳んで収納する場合は、縫い目に沿って畳む・間に紙を挟むなどしてシワを軽減する工夫をしましょう。

スペースが足りない場合の代替案


収納スペースが限られている場合は、宅配クリーニングの保管サービスもおすすめです。クリーニング後に湿度管理された環境で数ヶ月預かってもらえるので、自宅に余裕がない方には最適です。

まとめ

スーツを長く美しく着続けるためには、シーズンオフの保管が非常に重要です。今回紹介した方法はどれも簡単に実践できるものばかり。湿気と虫のリスクを抑え、型崩れを防ぐことで、次のシーズンも清潔で気持ちよく着用できます。スーツは日々の手入れ以上に「しまい方」が寿命を左右するという意識を持ち、正しい保管方法を習慣にしましょう。

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