2021.06.28 岡山デニムスーツ
ロードハウス山内です。
ブログの洗濯ネタが続きますが、「デニムの糊落とし」をご存知ですか?
デニム生地を生産する時には、デニムの糸の毛羽を押さえたり、スベリを良くして生産効率上げるなどの理由で、糊でデニム糸をコーティングして織られています。
ですので、織り上がったばかりの洗いのかかっていない状態のデニム生地を使って縫製されたジーンズはリジットデニムなどと呼ばれ、ゴワゴワと堅い印象なんです。
履いたり洗濯を繰り返して行くうちに自然にも糊が取れて行きますが、履きジワの色落ちをクッキリ付けたい時には、しっかりと糊を落とした物を乾かして縮めた状態で履いて行く事でシワの位置が固定されてキレイな色落ちを作る事が出来ます。
ロードハウスで取り扱うデニムスーツは基本的に織り上がった生地の状態で一度洗いをかけてから縫製しています。
と言うのも、糊が付いているとテーラリングで行う繊細な縫製がし難い事と、仕上がった後にクリーニングするごとにサイズが小さくなってはオーダーのサイズ感の意味が無くなってしまうからです。
ですが、ロードハウスで仕立てたデニムスーツにも少し糊が残っていますので、今回一応、糊落としをしてみました。
※ロードハウスの取り扱う通常のデニムスーツは基本的にドライクリーニング専用仕様です。
今回のデニムスーツは水洗い出来るように裏地無しで仕立てた物で、家庭洗濯によるチジミからのサイズ変化は自己責任でお願い致します。
ロードハウス公式のデニムスーツのインスタグラムアカウントをご覧頂いている方ならご存知かもしれませんが、
デニムスーツの経年変化を見て行く「デニムスーツイクメン企画」のデニムスーツサンプルをスタッフ2人が作成していますので、その内の1着で実験です。
まずは糊が溶け出す60度から80度ほどの熱湯をバケツに用意してデニムスーツを漬け込みます。
1時間ほど漬け込んだら取り出して普通に洗剤を入れて洗濯するだけです。
(蛍光剤の入っていない洗剤が個人的にはオススメです。)
バケツに入ったロードハウスの白いロゴが少しインディゴ色に染まって青く見えますね。
デニムに付いた糊と一緒にインディゴ染料も少し落ちたようです。
※もしデニムの糊落としをする機会が有りましたら、熱湯の取扱いには充分注意いましょう。
洗濯が終われば天日干し、もしくは日差しの強い日は日陰に干したら出来上がりです。
今回のデニムスーツの経年変化はロードハウスの公式デニムスーツインスタグラムアカウンdenim_tailor_okayamaでも更新していきますので、是非フォローしてご覧になってみて下さい。
ロードハウスのインスタグラムのデニムスーツアカウントはコチラから。
https://www.instagram.com/denim_tailor_okayama/?hl=ja
ではまた。