2025.06.20 フォーマル
フォーマルスーツには、「普通のフォーマル」と「夏のフォーマル」が存在します。見た目は似ていても、素材や仕様には大きな違いがあり、季節に合わせた装いが求められます。この記事では、「夏に普通のフォーマルを着るとどうなる?」「暑さ対策は必要?」「見た目は変えたくないけど涼しく着るには?」といった疑問に答えながら、普通のフォーマルと夏フォーマルスーツの違いをわかりやすく解説します。
季節に関係なく、結婚式ではフォーマルなマナーを意識することが大前提です。たとえ暑くても、Tシャツや半袖、ジャケットなしのスタイルは避けましょう。フォーマルな場では「肌の露出を控える」「ジャケットとネクタイは必須」が基本です。
フォーマルスーツとは、冠婚葬祭や式典などの格式ある場に着用される礼装用のスーツです。一般的なビジネススーツとは異なり、「礼儀」と「規範」を重視した装いで、色・形・素材の選定にもルールがあります。
ビジネススーツが個性や機能性を重視するのに対し、フォーマルスーツは場の格式に合わせて“目立たず美しい”ことが求められます。ネクタイ、靴、シャツなどの小物まで、細かなマナーが定められています。
もっとも格式が高く、結婚式の新郎や主賓、叙勲や表彰式などで着用。昼はモーニング、夜はタキシードが代表的です。
主賓ではないがある程度の格式が必要な場合に。結婚式の父親などが該当します。
一般的な弔事や招待客としての慶事に用いられ、現在最も出番の多いフォーマル。シンプルかつ控えめな印象が特徴です。
略礼装の基本は「深い黒」。光沢のある黒ではなく、濃染加工されたウルトラブラックが用いられ、写真写りも良好です。
ジャケットはノッチドラペル、ノーベント(スリットなし)で、より格式を感じさせる設計です。ポケットにはフラップがなく、パンツには裾のダブル仕様も避けられます。
通常の略礼装は、通年使えるように中肉ウールが採用されることが多く、耐久性と見た目のバランスが取られています。
普通のフォーマルは中肉厚、夏フォーマルは軽量薄手。見た目は似ていても、着心地に大きな差が出ます。
夏フォーマルは背抜き仕様、軽量芯地、汗対策素材などの機能が盛り込まれています。一方で普通のフォーマルは汎用性を優先しています。
式典が夏に集中する方や汗をかきやすい体質の方には夏フォーマルが最適。年間を通して着る機会があるなら、普通のフォーマルをベースに一着持つのがおすすめです。
夏のフォーマルは、見た目以上に快適性と体調管理が問われます。「普通のフォーマルでもいいか」と思いがちですが、式典中に暑さで集中力が落ちることも。夏フォーマルは、マナーを守りながら快適に過ごすための配慮が詰まった一着。見た目の差が少ないからこそ、裏仕様や素材の選び方が重要です。