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四季を彩るスーツ地 ~織り方編~

2018.05.13 スーツ知識・薀蓄 スタッフダイアリー

四季を彩るスーツ地 ~織り方編~

普段は車通勤のわたしも、月に1~2回電車で出勤することがあります。

 

(就業後にアルコールを摂取するか、出張に行くかのどちらかなんですが…)

 

電車に乗るとスーツを着た多くのサラリーマンと出くわすことができ、気付きもよく生まれます。

 

人間観察をこよなく愛する、ロードハウス 松浦です。

 

 

 

そんな5月中旬という季節の中、冬生地のスーツを着ているビジネスマンを多く見ました。

 

朝晩冷え込むせいなのか、、もしくは年中冬生地スーツを着ているのか、、少し疑問に思った出来事です。

 

 

 

 

オーダーされる時、わたくしどもは着用シーズンを皆さんにヒアリングします。

 

ごく稀に、生地にシーズン性ってあるんですか??と質問をいただくケースもあります。

 

 

もちろん、あるんですよ。シーズン性。

 

ただ単に、背抜きか総裏だけでシーズン性を判断しているのではないのです。

 

シーズン性を出す上で、やはり重要なのはスーツ地(生地)になるのです。

 

 

 

 

スーツに使用される生地は、ほとんどがウール(羊毛)になります。これは年中変わりません。

 

 

 

 

ではどのようにシーズン性を出すのか、、下記の3点が挙げられます。

 

①織り方による違い

 

②目付けによる違い(重さ)

 

③素材による違い

 

 

 

①に関しては、代表的な織り方として“平織り”と“綾織り”の2種があります。

 

春夏モノに向いているのが“平織り”。秋冬モノに向いているのが“綾織り”。

 

ざっくりお伝えするとこのイメージです。

 

 

 

②では“目付け”といって、巾150cmの生地、1mあたりのウールの量(重さ)を表している単位があり、

 

このグラム数によって大まかなシーズン性を出すこともできます。

 

 

 

③では、ベースにウールを使用する事に変わりありませんが、

 

春夏では“山羊の毛=モヘア” や、“麻=リネン” が混紡された素材が、

 

涼しさや通気性といった観点からおすすめで、

 

秋冬などはカシミヤ混紡の生地や、起毛しているフランネルなどで季節感が表現できます。

 

 

 

 

ここからは専門的な内容になっていきますので、以上の3項目を順番に詳しくお伝えしていきますね。

 

 

 

そこで本日は、『①織り方による違い』をご紹介します。

 

 

 

スーツ地のシーズン性を知る上で、最大の重要ポイントがこの織り方です。

 

 

スーツ地の代表的な織り方として、先にも述べた “平織り” “綾織り” の2種類があるのですが、

 

 

 

こちらを細かく紐解いていきます。

 

 

◆ 平織り

 

 

 

 

経糸と緯糸を交互に織りこんでいく織り方です。

 

本当に単純な組織ですがとても頑強な織り方で、交差している箇所が多い分、

 

糸と糸の間に隙間が出来てきます。

 

 

 

これにより通気性に優れた組織となり、生地も薄く軽くなっていきます。

 

主には春夏用のスーツ生地や、シャツ生地にも多く取り入れられる織り方で、

 

これからのシーズンは、絶対に平織りです!!

 

 

 

◆ 綾織り

 

 

 

経糸が、2本の緯糸を通過した後に1本の緯糸の下を通過することを繰り返す三つ綾と、

 

経糸が、3本の緯糸を通過した後に1本の緯糸の下を通過することを繰り返す四綾などがあります。

 

糸の交差している箇所が生地表面に斜めに出てくるのが特徴です。ツイルとも言われます。

 

 

この綾織りは伸縮性があり、シワがつきにくいというメリットがありますが、

 

平織に比べると耐久性が悪く、摩擦にも弱いというデメリットがあります。

 

 

目のつまり具合はしっかりとしてきますので、平織りに比べ重くしっかりとし、

 

秋冬用のスーツ地によく使われ、皆さんご存知のデニムや綿素材のチノ等も綾織りです。

 

 

 

今現在、出勤時に着ているスーツの織り方をチェックしてみて下さい!

 

そして会社へ出勤したら、同僚の方のスーツもチェックしてみましょう!!

 

 

クールビズの方も、この時期パンツは平織りがいいですよっ!!

 

 

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